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マン屁(腟なら)とは?空気が漏れる原因と美容医療での改善方法

マン屁(腟なら)とは?空気が漏れる原因と美容医療での改善方法

「性行為のときに、腟からおならのような音がして恥ずかしかった」

「座ったり立ったりするときに、腟から空気が出て不快感がある」

このような経験はありませんか。

一般的にこの現象を「マン屁(腟なら)」と呼びますが、デリケートな部分から出る音のため、特にパートナーや他人のいる場所では気になりますよね。

本記事では、マン屁(腟なら)で悩んでいる方に、その原因やセルフケア、美容医療での改善方法についてわかりやすく解説します。

 

マン屁(腟なら)とは?

マン屁とは、腟なら(ちなら)とも呼ばれ、正式には「腟排気音」、そしてこの現象を「クイーフ現象」と呼びます。立ち上がったり座ったりする日常動作や性行為の際に、腟から空気が出るときに発せられる空気の破裂音で、おならと違いにおいはありません。

多くの女性が経験しており、ある研究では女性の約40%がこの現象を経験していると報告されていることも踏まえると、決して珍しいことではないことがわかります。

マン屁が起こる原因の大半は、「腟のゆるみ」とされています。女性であれば誰にでも起こり得る現象で健康への大きな影響はありません。しかし、日常生活や性行為時においてストレスを感じる方も少なくありません。その結果、立ち座りやトイレを我慢したり、性行為へ消極的になることでパートナーとの関係が険悪になったりするなど、副次的な影響が出てしまう可能性があります。

 

マン屁が起こるタイミング

マン屁が起こるタイミングは様々ですが、日常のさり気ない瞬間であることがほとんどです。ここでは主にマン屁が起こる4つのタイミングをご紹介します。

性行為時

最もマン屁が起こりやすいタイミングのひとつが、性行為時です。指や陰茎を挿入すると同時に空気も入ってしまうことが原因です。特に激しいピストン運動が行われると、腟内に空気が入りやすくなるため、マン屁が起こりやすくなります。

タンポン使用時

タンポンや月経カップの使用時にもマン屁は起こりやすくなります。腟の中にタンポンなどを挿入する際に一緒に空気も入ってしまうためです。取り出すときにその空気が出てくることで、マン屁となることもあります。説明書をきちんと読み、適切に使用することで改善が期待できます。

婦人科の処置中

タンポン同様、婦人科の処置中にも腟に空気が入ってしまうことがあり、マン屁が起こる可能性があります。ただし、処置中とその後の一時的なことなので、深刻に考える必要はありません。

ヨガやピラティス等の運動時

ヨガやピラティス等の運動時にもマン屁は起こりやすいです。特にヨガでは骨盤を高く持ち上げたり、骨盤周辺を動かしたりする動作が多くあります。その際に筋力が弱いと腟に空気が入り、マン屁につながる可能性があります。

また、エクササイズ中は腟周辺や腹部を圧迫する動作も頻繁に行うため、その際に腟内の空気が押し出され、マン屁が起こるということも考えられます。

 

マン屁が出る原因

マン屁が出る原因

日常の様々なシーンで起こるマン屁ですが、起こる原因は何なのでしょうか。ここではマン屁の主な5つの原因について解説します。

加齢

1つ目の原因は「加齢」です。加齢によって「エストロゲン」という女性ホルモンが減ると、筋力低下の一因となります。腟も筋肉が支えており、中でも「骨盤底筋」の筋力が落ちることによって腟がゆるみ、空気が入りやすくなりマン屁の原因となります。

また、エストロゲンが減少するとコラーゲンが生成されにくくなり、腟そのものの弾力性が失われ「腟萎縮」につながります。これも腟のゆるみの一因となるため、加齢は様々な形で腟の状態に影響していると言えます。

妊娠・出産

2つ目の原因は、「妊娠・出産」です。妊娠中は赤ちゃんや羊水の重さによって、骨盤底筋群がゆるみやすい状態が続きます。さらに、出産によって腟壁が引き延ばされるため、妊娠・出産によって腟はどうしてもゆるんでしまいます。

産後少しずつ回復するものの完全に戻ることはなく、その影響から腟内への空気が入りやすくなり、マン屁が起こりやすくなります。

運動不足

3つ目の原因は「運動不足」です。デスクワークや在宅ワーク、車移動が多いなど、歩く習慣がない場合は腟回りの筋力も落ちがちです。結果、腟周辺の締まりが悪くなり、腟内へ空気が入りやすくなります。

また、筋力が落ちると空気だけではなく、水やお湯も入りやすくなります。そのため、入浴後や水泳後に不快感を覚える場合もあります。

姿勢の悪さ

4つ目の原因は「姿勢の悪さ」です。特に猫背・反り腰の方は注意が必要です。猫背や反り腰は内臓に圧をかけやすく、骨盤底筋への負担となります。骨盤底筋が衰えると腟のゆるみにつながり、マン屁の原因となります。

肥満

5つ目の原因は「肥満」です。肥満も姿勢と同様に、腟がゆるむ要因となります。内臓や脂肪で骨盤底筋が常に引き延ばされている状態となるためです。腟を正常に保つためにも、適正BMI値を保つように心がけましょう。

 

セルフケアでできる改善法

マン屁は様々な原因で起こりますが、セルフケアで改善できる可能性があります。ここからは、マン屁を予防するためのセルフケア方法を4つご紹介します。

正しい姿勢をキープする

腟のゆるみに最も影響する骨盤底筋群をきちんと働かせるためには、正しい姿勢をキープすることがとても重要です。正しい姿勢を維持するだけで骨盤底筋を刺激できるため、それだけでも効果が得られる可能性があります。

正しい姿勢を保つコツは、頭の上をひもで引っ張られているようなイメージを持つことです。これだけでも普段使わない筋肉が使われていることが分かります。毎日コツコツ続けて、正しい姿勢を維持していきましょう。

適度な運動

適度な運動は、腟のゆるみの改善にも効果的です。腟周りを整えるだけではなく、全身の筋肉を鍛えることができ、肥満の予防・改善にもつながります。

厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド 2023(案)」では、身体活動・運動に関する推奨事項を「息が弾み汗をかく程度の運動を週60分以上」、「筋力トレーニングを週2〜3日行うこと」としています。これを目安に適度な運動を行い、マン屁予防に役立てていきましょう。 

ストレス管理

ストレスは腟にも様々な影響を及ぼします。特にストレスによって自律神経が乱れると、女性ホルモンが減少するため、腟のゆるみにつながりやすくなります。

ストレスを感じたら、信頼できる人に相談したり趣味などで気分転換したりして、ストレスをコントロールするように意識してみましょう。10分程度の散歩や朝に日光を浴びるだけでもストレスが軽減する場合もあります。手軽にできることから始めてみましょう。

ケーゲル体操(骨盤底筋トレーニング)

腟のゆるみに効果的とされているトレーニングが「ケーゲル体操」です。腟のゆるみの他にも、尿漏れや骨盤臓器脱の予防になることで知られています。

ケーゲル体操の方法は以下のとおりです。自宅で簡単にできるので、ぜひ今日から始めてみましょう。

 

  1. 仰向けになり、ひざを軽く曲げる

  2. 息を吐きながら、腟や肛門に力を入れ5~10秒キープ

  3. 息を吸いながらゆるめる

  4. 10~20回1セットを1日3回行う

 

5秒10回から始め、慣れてきたら秒数や回数を増やしていくとよいでしょう。

また、この動作は座った姿勢や立った姿勢でもできるので、思い出したときに試すことができます。ぜひ継続していきましょう。

 

美容医療による改善方法

マン屁の改善にはセルフケアだけではなく、美容医療も効果的です。腟の締まりに効果のある施術方法を4つご紹介します。

インティマレーザー

インティマレーザーは、外科的な施術は一切行わずに、非侵襲的レーザー照射をする施術方法です。レーザー光を腟内に照射することで、コラーゲンの産生を促進し、腟の弾力性の回復や腟乾燥症などの治癒効果が期待できます。痛みや出血はほとんどなく、施術時間も20〜30分程度のため、お忙しい方にも最適です。

 

モナリザタッチ

モナリザタッチは、腟壁に炭酸ガスレーザー(CO2レーザー)を照射する施術方法です。レーザーを腟の粘膜から皮膚に照射し、コラーゲン産生を促進させることで、腟の厚みや弾力の回復が期待できます。施術には1時間程度を要しますが、ダウンタイムなく即日帰宅できるケースが一般的です。ただし、他の施術よりも腟の引き締め効果は低いとされています。

腟ハイフ

腟ハイフは、ウルトラヴェラやヴィーナスハイフとも呼ばれ、超音波エネルギーを皮膚の奥の筋層まで届ける施術方法です。インティマレーザーと似ていますが、インティマレーザーは皮膚の表面に照射するのに対して、腟ハイフは腟壁の奥深くの筋層に照射できるため、腟の引き締め効果を腟壁の奥から得られます。そのため、施術の効果の持続期間が長い点が大きな特徴です。

腟ヒアルロン酸注入

腟ヒアルロン酸注入は、腟壁にヒアルロン酸を直接注入する治療方法です。 ヒアルロン酸を注入することで腟壁にハリと弾力を与え、腟の引き締めや潤いの改善が期待できます。施術はクリームタイプの麻酔を使用し注射のみで行うため、痛みや出血などの負担も少なく、日帰りで受けられるのもメリットと言えます。

腟ヒアルロン酸注入の施術イメージ

 

 

マン屁に関するよくある質問

マン屁に関するよくある質問

マン屁は病気ですか?

マン屁は病気ではありません。あくまで現象のひとつであり、大抵の場合は日常動作や性行為などの不可抗力によるものです。多くの女性が経験している現象で、病気ではないため過度に心配する必要はありません。

マン屁の原因は何ですか?

マン屁の原因は「腟のゆるみ」です。腟のゆるみは、骨盤底筋を始めとした筋力の低下や、腟そのものの弾力が損なわれることに起因します。筋トレや美容医療で改善が期待できます。

性行為の回数が多いとマン屁が出やすくなりますか?

性行為の回数が多いとマン屁が出やすくなるということはありません。性行為中にマン屁が出てしまうことはありますが、あくまで行為による不可抗力であり、性行為の回数が直接影響するものではありません。

マン屁は医療保険で治療できますか?

マン屁の改善には、インティマレーザーや腟ヒアルロン酸注射などの施術方法が有効ですが、これらの治療は自費診療で、全額自己負担となります。

 

まとめ

マン屁(膣なら)は、決して珍しいものではなく、誰にでも起こりうる自然な現象です。多くの女性が経験していることですので、恥ずかしいと感じたり、一人で悩みを抱え込んだりする必要はありません。

マン屁の主な原因は膣のゆるみであり、加齢・妊娠や出産・姿勢や生活習慣など、日常のさまざまな要因が関わっています。健康上の大きな問題になることは少ないものの、精神的な負担やパートナーとの関係に影響を与えることもあります。

改善のためには、まずはセルフケアが有効です。正しい姿勢や適度な運動、ストレスケア、そして骨盤底筋を鍛えるケーゲル体操など、日常生活の中で取り入れやすい方法から始めてみましょう。これらを継続するだけでも、膣まわりの状態が変わっていく可能性があります。

それでも改善が難しい場合や、より早く結果を求めたい方は、美容医療という選択肢もあります。レーザーやヒアルロン酸注入などの施術は、膣の弾力性や引き締めに効果が期待でき、多くの方が前向きな変化を実感しています。

y’s clinicクリニックでは、患者様一人ひとりに合わせたカウンセリングと治療を行い、術後のケアまでしっかりサポートしています。恥ずかしいことではなく、前向きに自分の体と向き合う一歩として、ぜひ気軽にご相談ください。

 

監修医情報 y’s clinic 院長 上原 英衣

大阪医科大学医学部卒業後、大阪医科大学附属病院形成外科入局。その後冨士森形成外科、大阪医科大学附属病院形成外科を経て、複数の美容皮膚科・美容クリニックで技術研鑽を行い2021年にy’s clinic を開院。形成外科分野(手術)で培ってきた手技と美容医療の新しい技術を組み合わせ、満足度の高い施術をご提供しています。

資格/日本形成外科学会専門医 所属学会/日本形成外科学会、日本美容外科学会、日本美容皮膚科学会、日本抗加齢医学会

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